つめたい水

 暖房のついていない部屋。湯あがりでほかほかのからだ。温くなりにくいタンブラーの中には緑茶、氷入り。口をつけ、つめたい液体をゆっくりとからだの中に流していく。飲み込むときにごくりと喉が鳴るのが聞こえた。暖房のついていない室内はとても静かで、静かであると認識したのはいつぶりだろう。最近は気がついたら眠りに落ちてしまっていたから。

 点か、線か。

 一日の中の出来事は、つくづく「点」だと思う。それぞれがまったく繋がっておらず分断されている。降り積もる雪のよう。一方、出かけるということは、一日が「線」になるということだ。点を繋げて線にすることで意味が生まれる。多分、日記というのは「点」を「線」にすることなのだろう。

 私が自分を指して「疎かだ」とするのは、点を線にできていないときだ。

 一方で、点を新たに見出すことで線もまた意識できる。それがこのブログの試み。最低限の、私が善く生きるためにできること。