薄いノート

 べらぼうに分厚い日記帳を使っているが故に日記を書けていないのだとすれば。

 その仮説に則り、薄っぺらいノートに一時的に逃避することにした。昔と違うのは、いずれは分厚い日記帳に戻ってこようと思っていること。これは《中断》である。

 あとは、人格を変えるように、日毎、時間毎、トピック毎に書くペンを変えている。普通の油性ボールペン、鮮やかな青、緑、ブルーブラック、柘榴のような赤。楽しい。とはいえ、人格は変わらないのだが。書くこと、その着眼点のようなものは変えられない。ただ、表面的なものだけを変える、それだけで何か変わるものはあるかもしれないという期待を込めて。