さよならゾンビ

モバイル版のMinecraftをやっている。

ひとつのワールドを生成するも、あまり長くは続かない。ゾンビに倒されたりクリーパーに吹っ飛ばされてkillされてしまうとむしゃくしゃして、その延長でワールドごと消すというのを、おそらく100回以上繰り返していて、あんまりよいことではないと感じている。文章に書いたから、もう149回目(仮)はないかもしれない。

洞窟を探検していると、崖のような場所があって、下を覗けば地面はとてつもなく下。そんな場所でゾンビやらスケルトンに遭遇すると、私はなんとかして彼らを崖の先に押し出そうとする。すぐに殺さないように手持ちを松明にしたりして、チャンスをできるだけ増やす。そうして彼らを突き落としたとき、よっしゃあと思ってしまうこの感情とはいったい。

ゾンビもスケルトンもプレイヤーに攻撃を仕掛けるようプログラミングされているから、高い場所から落ちるというのに、最後まで"私"の方を見ている。あの独特の間抜けさよ。彼らが落下したのを確認しようと覗き込むと遥か下のあたりで地面にぶつかり消滅したのが見え、ふわっと一瞬だけテンションが高くなるのは間違いなく私の暴力性であった。その存在を否定はしない。暴力性を持っていても、実際に頭の中であれば、あるいはゲームの中であれば、漫画の中であれば、小説の中であれば、いいのだと、思う。それらが現実に侵食する可能性はあるけれど。

今のところMinecraftを遊んでいて特に好きなシーンがそれなので、もうちょっと良いものに上書き出来たら健康的だなと思う。