団子(黒ごま並びにずんだ)の話

 帰りに団子詰め合わせ(5本入っている)とおにぎり3個セットを買う。特にお団子が好きってわけでもないのだけれど。おにぎりは好きだ。大好き。どれくらい好きかというと、好きな食べ物ランキングで鶏の唐揚げと並んで殿堂入りするぐらい好き。おやつなら甘いものよりおにぎりを食べたい。そういう好き。

 この店はお団子にせよおにぎりにせよ米が固めに炊かれていると思っていて、それもまた私の好みドストライクなので好きにならない理由がない。おにぎりは、梅・鮭・たらこ。肉体的に疲弊しているときに食べる梅おにぎりは本当にすごいよ。このすごさ、みんな知っているよね、というすごさである。梅の酸味が体に染みわたり、疲れが溶けていく感覚。

 自分で作る味噌汁はおいしくない、と言う人がいた。私はその意見については賛同しかねるけれど、おにぎりに関して言えば、自分で作るおにぎりより、コンビニのおにぎりより、個人店が作るおにぎりが何よりおいしいと思う。究極的には、おにぎりと多少の野菜、味噌汁があれば、私は大丈夫な人間なのだろう。

 そして団子。この団子がまた格別のおいしさで、今しがた黒ごまとずんだを賞味したところ、あまりのおいしさに机に伏せた。おいしすぎる。少し時間が空いてしまったので冷蔵庫に入れておいたのだけれど(団子が固くなってしまうからおそらくこの保存法は不適切の方に分類される)固くなってもおいしい。むしろ固めな食感が好き。黒ごまペーストの自然な甘み、まったくもって厭らしさがない(ときどき主張が強くとげとげしい黒ごまペーストに遭遇する)。ずんだ餡についてはあまり得意な味ではないから身構えてしまったけれど、そんなの杞憂だ、案ずるなかれ、このずんだはめちゃめちゃうまい。一歩間違えれば枝豆独特の匂いが強くなって甘味の体裁を損ないかねないが、このずんだはきちんと踏みとどまっている。とてもおいしいから、1年後ぐらいにまた食べたい。アデュー。