タピオカミルクティー

頑張った自分にご褒美を、という考え方が昔からない。是が非でも欲しい、というものがなく(それは恵まれている(いた)からだと思う)「欲しいと思わない」というのは私なりの諦め方でもあった。欲望を肥大させるのは辛いだけと、ある時悟った。

とはいえ、その日は一つの区切りであり、一応ここまで「頑張ってきた」と言えるし、私は疲れたので、「ご褒美に」タピオカミルクティーを飲むことにした。タピオカミルクティーを飲みたかったからだ。そしてなかなかタピオカミルクティーを飲むタイミングがやってこなかったので、先延ばし先延ばしてきた。タピオカミルクティー、飲むタイミングを選ぶ。そもそも至る所にある飲み物じゃない。

タピオカミルクティー、ここ一年飲んでない気がする。最後に飲んだのはいつだろう。覚えていない。記録を読み返せばわかるだろうか。わからないだろうな。ただし少なくとも1年は飲んでなさそう。

一年。私はこの一年一体何をしていたのだろう? 何ができたのだろう。何もできなかったのではないか。その思いつきにより、足元のアスファルトが泥濘に変わりずぶずぶと体が沈んでいくような感覚を覚える。やめだ、やめ。そんなこと、考えてはいけない。

こういう風にお金を使いたいんだよな。ずーずーとタピオカを吸いながら私は考えている。もちもちしたタピオカの食感。少し甘みが強いミルクティー(ずーずー)。エンタメ性のある食べ物飲み物が好きなのだろう。ゆで卵、アイスコーヒー、ミルクティー

お金を使いたくないな(ずーずー)。いや、使いたくないってことではないのだ。つまり、私が言いたいのは惰性で使いたくないということ。本当に必要なものを噛み締めるように買いたい。

にしてもタピオカは唯一無二の食感だな、すごい!