カルピスのボトルアイス

私の目の前を、男の人と男の子が並んで歩いていた。

男性は黒縁メガネでクロックスっぽいサンダルを履いていてジーンズの尻ポッケにパンフレットやら何やら詰め込まれおかげで一定時間歩くとジーンズがずり落ち、引き上げ、ずり落ちるを繰り返している。おそらく無意識に。

一方男の子は半袖短パンで足が細くて、腕が長くて、靴の口の部分は蛍光グリーンで、くるぶしがよく見えた。

二人はカルピスのボトルアイスをちゅうちゅう吸いながら歩いていて、私は「なんかいいな」と思いながら二人をずっと見ていた。

ただそれだけ。