ハムエッグ

 ハムエッグを作る。ハムエッグって作り方が難しいと感じてしまう。私は固めの目玉焼きが好きで、そうなると長めに火にかけないといけないわけだが、それではハムに火が入りすぎてしまうのではないか。まだまだ実験中である。何故ならハムエッグは半年に1回くらいしか作らないので、次に作るときは自分が実験中であることを忘れがち。私の実験ノートは初期化されてしまうのだ。今日も中火で焼いたら(私はせっかちで弱火でコトコトは空腹状態だと我慢できない)目玉焼きのふちがパリパリになってしまった。それも美味しかったけれど。理想のハムエッグ作りはまだまだ遠い。また半年後、である。

 とここまで考え、そもそもハムエッグに使うハムが薄いのではないか?ということに思い至る。厚さがあるハムエッグは、豊かさの象徴だ、とまでは言いすぎか。厚さは食感に関わってくるところだから、厚ければいいってわけでもない。

 ハムの厚さで思い出すのは、『天空の城ラピュタ』の女海賊・ドーラだ。パズーの家に押しかけ、有名な「40秒で仕度しな」のシーンのちょっと前、ハム(というか骨付き肉?)を豪快に食べているシーン。歯ごたえすごいのだろうなあと毎回思う。あのシーン、すごく好き。ラピュタで好きな1番好きといってもいいのは、冒頭、鉱山で働くパズーが肉団子を買いに行くところ。容器に肉団子を入れてもらうところが好きです。あとは荒らされる前のラピュタの雰囲気とか、庭園の描写とかが好き。