曖昧, me, mine

 I, my, me, mineという呪文がかつての自分の中には宿っていたなあと思いながら、私は曖昧って漢字書けるのよなあ、だってたくさん書いてきたもの、と思った。

 「鬱」というのはぶっちゃけて言えば正しく書けているかわからん。心配になったのでGoogle検索で「鬱」と調べると、それはそう、鬱をめぐる様々なWebページが現れて、違う違うと、後ろに半角スペースをいれて「書き方」というのを付け足した。ご丁寧に一画一画アニメーションで書き方を表示してくれるのを見てみたけれど私はきちんと書けていたみたい。曖昧に覚えているもんよのう、人の記憶とは、とまで考えて、あ、また「曖昧」とやらが現れた、と思った。

 鬱と曖昧は特によく書いてきたと思う。「鬱々とした気持ち」とか。「私の記憶は曖昧で、人に説明するには不十分」とか。その季節は確かに過ぎて、今の私には I も my も失われてしまったのかしらね。そんなとりとめもないことを考えているのは湯船につかりほかほかに湯上がったからであり、ひどく眠たい。これで月曜日やぞ、頑張れるのか一週間。ま、一週間じゃなくてとりあえず寝るまで頑張ります。そして明日のことは明日の私がどうにかやってくれるはず。