星を見た

 公園のベンチにどさりと腰を下ろし、見上げるとそこにはチラチラと光る星々。人類は宇宙にロマンを求めすぎだわと思いながらも、いつまで経っても地上に落ちる気配がない輝きを不思議に思うのも無理はない。緑豊かな場所に行きたいなあ、とか。川のせせらぎを聞きたいなあという欲求は、夜、街灯が少ない場所から空を見上げるだけで満たすことができるのだと、随分気づくのが遅いのね。でも私は今日気づいてしまったのでした。