それでも踊り続ける理由

 机といす。そして本棚だけがある部屋をイメージしてほしい。

 私はその部屋の中にいて、たくさんあるA4のコピー用紙を宙へ放りなげる。紙が散らばったその床の上で、ひとり横になる。ぺたりと寄せた頬で紙の質感を感じる。

 整然と乱雑。相反する状態をそのままに、保つことはできないだろうか。考えた。混沌をそのままに、綺麗に並べることはできるだろうか。

 

 私はこの場所をひとつの部屋と考えます。私はここでA4の紙に何かを書きます。一枚一枚、何かを。余白があり行間がある。そのすべてが私の書くものです。