20241020

 暑さを感じていたので寝巻も寝る間際に脱いで、下着一枚に布団をかけて、おまけに扇風機をつけて寝るという馬鹿なムーヴをかましたら、少し鼻風邪気味の朝だ。この程度ならすぐ回復すると思われるが(案の定午前中だけのことだった)。

 

 考え事をしていた。国籍で以て他者を勝手に判断し侮蔑すること、愚かである、と思ったりする。それを言っているやつの胸倉をつかんで聞いてみたい。あんた、一体何を以てそういうこと言ってんの? 本気? ねえ、本気? 軽口だったら、あんたの軽口で死にそうな気持ちにさせられる人がたくさんいるんだけど、どうしてくれんの?

 同時に、宮部みゆきの『英雄の書』のことを思い出す。この作品から私は多大なる影響を受けたと思っていて、今回は何が引き上げられたのかというと、苛烈な正義が行き着く先、についてだ。義憤が行き過ぎると、自身が化け物になるのか否か。そのバランスをどこでどのように保つのか。

 

 ぺんてるの水性サインペンが大好きで、黒と赤と青を持っている。考え事をA4の紙に書き出すときに良い。

 一つ、このペンのチャーミングだと思うことに、このペン独特の書き味というのがあると思っていて、具体的に言うと、このペンを使って私は私の好きな私の字が書けたことがない。どうしても「ぺんてるのサインペンで書くから書けるフォント」になる。多分ペン先の個性だと思う。「ぺんてるのサインペンで書くから書けるフォント」も結局整っている(自賛)ので良いけど、このペンならもっと違うフォントでも書けるはずなのに、結局このフォントに行き着いてしまうのだよなー、という歯がゆさに毎度襲われる。

 

 洋服が苦手。でもこれからの季節、少しでも好きな服をたっぷり着てぬくぬくと暖まれると思うと楽しみかもしれない。布は暖まるためにあるようだと思える、心地よい天気。生きれば生きるほど、夏が布を恨みたくなる季節になってきた、とも思っていない。気温というのを私はあまり覚えていない。そういうところも、気候変動に敏感にならないところかもしれない。もちろん憂慮はしているのだが。