使いそうなものをのぞいて、たくさんの筆記具を捨てた。多色ペンも捨てた。勿体無いけれど。マーカーも、もちろん捨てた。オレンジのマイルドライナーのみを手元に置いて。だのに私は新しいマーカーを欲しいと思っている。そしてそれを買った。99円だ。すごいことだ。そんな安くていいわけがない。私がこのマーカーから得るわくわくの対価が99円なわけがない。
ということで、可哀想だがオレンジのマイルドライナーはお役御免になり、私はそれを捨てるだろう。「捨てた」と書かないのは、この文章をどこかのカフェで書いているからだ。この時点で、マイルドライナーは私のペンケースに収まっている。
次に買った素敵なマーカーは、ビビットな青色のマーカーだ。あまりにビビットで、濃い青なものだから、黒のボールペンで書いた文字がよく読めない。まあそれでいいのだ。私にとってマーカーとは見出しであり強調であるのだから。最悪読めなくてもいい。
私は早速青いマーカーを時折用いながら日記めいたものを書いていく。一時間半ほど経った。そろそろ疲れてしまった。最近ろくに書けたものではないから、溜まってたものをとにかく書いているのだ。もう少しだけ書いて、家に帰ろうと思う。