ブランコ

 今回は750mしか泳がないと決め、決めた通りに泳いで30分足らずでプールから上がる。200m×1、50m×6、50m×4、50m×1、以上。泳いでないから当たり前なのだけど、ひどく疲れた。モチベーションを落とさぬよう徐々に距離を増やす作戦なので次回は800mを予定。

 野菜ジュースと鉄分補給の為の飲むヨーグルト、そしてじゃがりこのチーズ味を買う。とろとろと歩く私の頭上にはところどころ茜色に染まった空が広がっていて、空気は冷たく、日を追うごとに秋の存在感が強くなっていく。名の知らぬ蝉が鳴いている。姿は見えない。アブラゼミだろうか。花の名も、虫の名も、よくは知らないということにどこか後ろめたさを感じる。

 小さな公園の脇を通る。公園に目を向けるとブランコが置いてあって、4つあるうち2つは使用不可となっている。上のところで鎖がぐるぐる巻かれテープで止められている。痛々しいと思ってしまうのは、やや感傷的ではないか。秋の気配がそうさせるのだろう。あるいは、疲れか。