買い物、事件、及び参道

 休みを取ったので買い物をする。

万年筆のコンバーター

 コンバーターが壊れたので同じものを買う。これでまたインクを詰めれば大丈夫でしょう。場所がわからなかったので、こういうとき声をかけるのがすごく苦手だけれども店員さんに場所を聞いたら、目の前の棚の下の方にあった。ドジ。

 

ノート

 日記用のノートのページ数が少なくなってきたので、次のノートを探す。お店の候補を二つ立てておいて、一方で見つからなければ安牌でもう片方のお店に行きましょう、ということにする。幸い(?)あればいいなと思っていたお店で面白いノートを見つけたので、思わず笑いながらかごに入れた(なにしろとんでもない分厚さなのだ!)。これでたくさん書けるなあ、唯一の心配事は、日記用のノートは方眼タイプを選択することが多いのだけれど、手に取ったノートは罫線タイプであること。使いきれるだろうか。そこは適度に「方眼欲」を発散しながら運用する必要がある。落書き用のノート(そんなものもある、恐ろしいことに)を方眼タイプにすれば帳尻が合う気がする。

 

uni-ball One(三菱鉛筆

 ノック式のゲルインクのボールペン。私にはジェットストリームという「お気に」のペンがあるので使えないものを買っても仕方ないでしょう? とは思いつつ、買ってみた。最近手書きのノートであれやこれや勉強(趣味)をすることもあって、ペンごとに世代を作りたいを思っている。要は、書き込む際に世代ごとにペンを分けるということ。最初はシャーペン、次はAのペン、次はBのペン、とすると、書き込む楽しみができるし面白くなりそう。堆積させたい。なので、最近はお気にのペンだけでなく違う会社の違う製品を持ってもいいかなと思っている。

 

さくらんぼがプリントされている巾着袋

 飴が好きというよりは、飴を舐めると気分転換できる。

 暑いと塩分補給をした方がいいし、そうでなくても空腹時に飴を舐めるだけで幾分楽になる気がするので、そうだ、飴を持ち歩こう(さて三日続くかな)と思い、可愛い巾着袋に飴を入れようということで買った。さっそく梅飴(2つ別の商品)を入れる。さくらんぼじゃないのかというツッコミは知らない。さくらんぼ味の飴売ってないし。

 

 あとは無印良品のあんこが入ったクロワッサンと好きなアイドルたちのトレーディングカード。精神的にとても良い。買い物は楽しい。買い物は楽しいということを思えるようになったのはいつからだろう。割と最近だ。

 

 

 と、今日という一日を語る上で避けては通ることができないことが起きた。政治家であり元首相の安倍晋三氏の銃撃事件である。ちょうど買い物をしている最中にそのニュースを知る。ひゅっと息が詰まった。嘘だろと思った。

 そこから思考がどんどん広がっていく。これから何が起こりうるのか、計算が始まる、止められない思考、気分が悪くなる。折しも自分は外出中で、街の中にいて、そこにはたくさんの人々がいて、そのたくさんの人がこのニュースのことを知って、人それぞれの反応があり、そういうものが全部押し寄せてくる感じがして、軽いパニックに襲われる。こんなところ歩いてられないなと思い、誰の顔も見なくていいように、俯きながら歩き始めて、うむ、でも腹ごしらえがまず先、食べないとますます気分が悪くなるからね、とカレーを食べることにした。

 動揺していたのもあり、事前に調べなかったのもあり、で、これは私の落ち度なのだけど、お店に入るや否や「〇〇ランチでいいですか」と息もつかせない感じで注文を聞かれ(「考えたいのでメニューください」って言えなかった私が悪いのだが)こういうとき何も言えなくなってしまう癖?が出て、「大丈夫です」と言ってしまい、私のお昼は〇〇ランチになった。カレーがやってきた。うまいから良し。値段もわからないまま食べ、会計時にちょっと高いなと思ったけど、おいしいからいいや。おもしろかったし。

 で、だいぶ切り替えができた。カレーは偉大である。容易に凹むが回復するときは早い。ただ、街中を歩くのはなあ、人の顔が見たくないなあ、と思ったので、自然の中を歩くことにした。

 参道は良いです。

 

 

 楠がまるっまるとしてとても可愛かった。ちなみに奥にももう一本楠があって、「夫婦楠」と呼ばれているらしいけれど、別に夫と婦でなくても好きな人同士が早く結婚できるようにしないとね! と思うのも忘れず。にしても、見事なまんまるボディで、これって日本庭園の松でもあるまいし、整えることはできないはずで、自然とこういう丸みを帯びた形になるのかしら、すご、と思いつつお参りし、敷地内を散策。宝物庫の方には行ったことがなかったのだけれど、なんだ、こんな緑ゆたかな気持ちのいい場所があったのかと驚いた。

 

 これが自分なりのセルフケアである。

 

 今回の事件について冷静に見ていきたい。歴史の流れにおいてもとても大きな出来事に遭遇している。今日のことはきちんと残しておくように。また今日という日が明日以降の世界にどんな影響を及ぼすのか注視すること。

(テレビニュースは見ない、SNSで検索はしない、人のコメントはできるだけ読まない)