冷たいベリー系のジュース

 先ほどから夜が来ている。私は布団から起き上がれない。このまま眠ってしまうのもありだが、眠ってしまうのは勿体ないという気持ちもあった。結局一日を惜しむ気持ちが勝ち、布団から起き上がると、財布とスマホと鍵をひっつかみ夜の町へ飛び出した。

 頭の回転が鈍っているのがわかる。眠気がひどい。瞼は重たい。それでも歩く。今日は音楽を聴かない。

 プリントしたい写真があったのでコンビニで印刷してみる。ついでに冷えたジュースを買う。冷たいものを飲みたいという欲望があった。ベリー系のジュースはひどく甘酸っぱく、耐えられないほどだった。半分ほど飲んで残りは家で希釈しようと心に刻む。そこから半刻ほど歩く。

 思考エネルギーと身体エネルギーがあるとして、前者は後者に比べ暴走しがちだ。思考エネルギーの制御は難しい。考えないように、が、なかなか利かない。なので、身体エネルギーを消費することで過剰気味の思考を抑えるという技。散歩できて良かった。

 家に戻り、グラスに先ほどのベリージュースと水、大量の氷を投入して飲む。これぐらい薄い方が好きだ。これで幾分冷えたであろう。今度こそ寝る。