横断歩道

侵食

今、自分の好きな状態ではないなと思ったが、底。多分こまかくこまかく削れてしまったのだと思う。些細なことで、気付かぬうちに、それはどうしようもないこと。別に削れたものがすべて元通りになるわけではないが、もう一度ぺたぺたと土を積み上げていけばいいだけで、だいぶ削れてしまったことを自覚できれば御の字なのであった。

 

横断歩道

好きな横断歩道があって、走るときはその横断歩道を歩いて渡れるよう計算して走る。走って、走って、クールダウンの為に徐々にスピードを落としてやがて歩く速度になり、火照った身体を引きずり好きな音楽を静かに聴きながら、一人、その横断歩道を渡るのが好き。車が通ってなければ赤信号でもささっと渡ってしまう(ほとんど人が渡らない信号なのだ、だから私しかいない)。私は普段律儀に信号は守るタイプだけれど、その信号だけは赤でも渡っていいと決めている。本当は駄目だけども。その時間がとても好き。