女のからだには生理があり、生理があればPMSがあるわけだけども、あいにくPMSじゃないんだよなー、この憂鬱、と思いながら喉が渇いた。烏龍茶を飲む。薬缶で煮だした烏龍茶はいつもより味が濃く茶の渋みが強い。いつもと同じパックを使っているのに。時間をかけ過ぎたか。
 スピノザ入門編を読む。もう一度読み直して次はスピノザ関連の別の本を読もうと思っているところ。何故スピノザ?特に意味はない。
 誰かがメダルを取るたびに、特設サイトの再生ボタンをクリックして、私が勝ったわけでもないのに、確かに気分が高揚しているという事実に、とても気が滅入っている。スマホとかパソコンとかを床に叩きつけようか、と一瞬ちらっと思った。極端すぎてやめた。
 そもそもこの傾向は以前からあったわけで、ごみのような最低の状況で始まった気分の悪さがそれに拍車をかけている。それでも私はオリンピック開催に反対しなかった、それは忘れてはならないことなのだ(東京に誘致するのはふざけているとは思ったが)。
 勝つということについて考えている。勝敗に本当にこだわる権利があるのは(権利という言葉は好きではないのだが)当事者なのに、現実のところはその外部の方が盛り上がっているような気がしている。勝敗は本人たちだけのもので、他者が自分の物語のように語るのはおかしいのだ。自分の中にある甘やかな陶酔感に嫌気が差す。
 縄でできたおもちゃを口にくわえ、フレンチブルドッグが頭をぶんぶんぶんと振る。縄が鳴る。台風のように去る。こちらに来る。縄が膝に当たり私は「痛い」と呟く。縄の端を持って引っ張ると「がるるるる」と唸る。闘う意思がある。闘うって何だろうと考える。気が滅入る(二度目)。
 ああ、あと、誰かの感想を読むがしんどくなった。昔はむしろ誰かの感想を嬉々として読みに行くところがあったのにな。読んだ本の感想は元々自分である程度まとめてからではないと他人の感想は読まなかったけれど、本に限らずあらゆることについて、まずは自分で考えてから外に出たいと思うようになってしまった。
 肩の柔軟性を高めるべく、タオルを使ってストレッチをする!習慣化したいなー。泳ぐときに何がやりにくいって、肩回りがガチガチに固まって腕が回しづらいことである。続けばいいのだけれど。
 そんな感じ。ひどく眠たい。

みつまめと舌で転がす散歩道

 蜜豆、好きか嫌いか。黒糖がそこまで好きではない気がしている(といっても嫌いなわけでもないのが難しいところ)。「みつまめ」という発音が可愛い。みつまめみつまめみつまめ。呪文のように繰り返し呟く。蜜豆で誰かを呪いにかけられたら最高だな。可愛いし。誰に呪いをかけようか。どんな呪いをかけようか。5秒考えて何も浮かばない。誰かを呪う覚悟がない。