強欲

 ゲスの極み乙女。の『ロマンスがありあまる』を聴きながら無性に泣きそうになってこれを書いている。疲れた疲れたああ疲れた!が、まあ、的確な理由にはなるだろうけれど、そんな「疲れた」と言ったって、こちとら小学生ぐらいからずっと疲れてんだ、今に始まったことじゃないんだ、ただ、疲れたと自覚したときにそれを支えられないほど弱っているときが偶にあるってこと、お分かり?
 SixTONESの『マスカラ』のMVをYouTubeで見ながら、私は一体どのスタンスでこの曲を消費しているのか、そのことについて考えていた。同時に思い出したのは『鋼の錬金術師』のホムンクルス「強欲」のグリードである。強欲強欲強欲。熾火のように心の奥でめらめらと燃えているのは「強欲」なのではないか。つまり、私は私以外の誰かになりたいのだ。それは私からの逃避じゃないんだ、違うのだ。私では知りえないこと、体験し得ないことを体験したいという欲だ。多分。「「SixTONES」になりたい」だなんて、まったく、ふざけている。戦隊ヒーローになりたかったし、好きなアイドルになりたかったな。まあ、なれやしないのだけど。ははは。

 まっさらな車道を腕を直角にして走る

 ねずみのメイシーちゃんを信じる

 ばーかばーかという相手が不足