納豆・そば・飯

 朝から納豆そばめしを作った日曜日だった。

 一人前の焼きそばの麺を袋に入れたまま格子状に包丁をいれていき、フライパンに油を引いて、たれを入れて混ぜておいた納豆を敷く。ぱちぱちと焼き目をつけ、中途半端な量の白飯と刻んだ麺を入れて炒めて塩コショウしてごま油回して香りづけに醤油を少しだけ入れて終わり。

 「意外に偏食だよね」と言われてから、確かに食べ物の好き嫌いははっきりしていて、食べるけど自分からは食べないものが多いのかもしれないと思うようになった。出されたら文句言わず食べるけど。

 甘めのたれも苦手で、だから納豆は塩とごま油と胡麻を入れてかき混ぜて食べるというやり方をしていて、しかし、たれを絡めた納豆は火にかけると香ばしさが増しておいしいのであった。

 

 何かを好きになることについて考えている。

 例えば料理は私にとって好きなことでも嫌いなことでもない。それは寂しい。料理を趣味にしたかった。

 好きになれたらいいのにと思うことは料理に限らずたくさんあるのに、しっくりこない感覚は寂しい。習得できない言い訳なのかしら?と思うこともあるのだけれど、シンプルに「向いてない」のだろう。いつかしっくりくる日が来たらいいなと思いながら、私は雑に料理に取り組みたい。