川をみに行く。
ひょんなことからヤマメ(展示されているやつ)もみることとなる。
スーパーや市場に並べられた魚が好きなのだけれど、水族館ももちろん好き。
めっちゃ可愛い。
口元(人間の唇にあたる部分?)がぼてっとしているのもIt's so cuteだし、流線形で薄っぺらい体もその体長の丁度よさも好き。イワナよりヤマメの方が好きだし、鮎よりヤマメの方が好き。
魚のシルエットはとても合理的なのだと思う。その合理性について私は知識を持たないけれど、魚は特に形が綺麗で私はそれを美しいと感じている。
説明文には「きわめて清澄な川に住む」とか「夏場でも水温16℃以下の川」とかそういうことが書いてあって、凛とした冷たい水で悠々と泳いでいるヤマメの姿がパッと浮かんだわけだけども、wikipediaを読めば「生息上限温度は24℃で、24℃で餌を食べなくなり26℃で死亡する」とあって、途端に怖くなった。
24℃で餌を食べられなくなるヤマメちゃん。26℃で息絶えるヤマメちゃん。
ヤマメだけでなく魚には生きるのに適度な水温があるらしく、種類によってそれは異なるらしいからヤマメだけが特別なわけではないけれども、水が温くなって酸欠になり口がパクパクし始め酸素を取り込めなくなりパタリと息絶え急流にもまれながら流されていくのだろうか。あるいはその前に動物や鳥に捕食されるか。
人間だって大して変わらないと思うのであった。なんとなく。だから私は適切な水温を求め川を見に来たのだった。