寝しな

寝落ちすることが以前よりも減り、その日を振り返りながら眠りにつくことが増えたことで、「ああ、死ぬまでに残った時間がまた一日減ったんだなあ」と思うことも増えた。落ち込むわけでもなく、ただの事実としてそれを受けとめる。明日は何ができるかなと頭…

失くしたと思ったもの

失くしたと思って打ちひしがれてたユニボールワンF(お値段330円)がドキュメントケースの底にあったのを見つけたので、今日は最高の一日だった。明日またがんばりたい。このペン、デザインという観点だけ考えて何本あってもいいです。ただ値段が330円なので…

そぞろ

ここ数ヶ月、なんかさらっと日々が流れているような気がして、私こんなに「頑張ってる」のになんだかなーという気持ちで凹む(あと、ここで「頑張っている」という考えが出てくることがまずいとも思う。頑張るな。頑なにならない。) 多分だけど、今この瞬間…

ビリヤニ

駅に着いて、当初予定していた切符を買うのをやめ、代わりの切符を買った。今日はやりたいと思っていたけどできていなかったことをやる日にしようと思った。 続きを歩いて、砂浜を訪れ波の音を聞き、高い建物に上って、山を眺め、川を写真に収めた。ストック…

奔流の行き先

どぅああああああああ!となった感情の奔流を、私は書くことで整理したいと望んでいて、それ自体はむずかしいことではないのだけど(少しずつやればいいのだ)問題は、如何にして書くか、ということである。 手書きでもパソコンでもスマホでも、書いている最…

メモランダム vol.20

VALORANT VALORANTのプロの試合を見ている。このゲームに関わらず、そしてe-sportsに限らず、高度に洗練された動きはどれも美しいと思う。VALORANTについてはチーム内のコミュニケーション、セットアップのバリエーションや質、相手の構成や戦略の読み、個々…

種子と天体と嫉妬

マスカーニャというポケモンは嫉妬深いポケモンとされているが、嫉妬というのはいい感情だ。マスカーニャというポケモンについて考えるとき、私は嫉妬を柔らかく考えることができる。いつもはハードなそれは、マスカーニャという愛くるしいポケモンを通して…

小麦

ここ数週間、休みの日は一人用の土鍋でぐつぐつと麺を煮ている気がする。小麦を摂りたくなるのだ。白菜をざく切りに、一人鍋用の素を入れ、幅広の麺を入れて、白菜をのせ揚げ玉を散らし、蓋をする。20分くらい辛抱強く待つ。 小麦を存分に食らうべく幅広の麺…

好きなものについて

好きな曲とか、好きな食べ物とか好きな場所とかについてのリストを考え、書いているときがいっちゃん(一番)楽しいまである。 トラベラーズノートを使いあぐねている。色々書いてみたけど、どれもトラベラーズノートの外に飛び出していく。好きなものリスト…

前に進めること

前に進むことではない あくまでこれは前に進めることの話 私はカヌーに乗っていて両手でオールの柄を握る とろりとした川面に(下流で波がほとんど立たない) オールをゆっくりと沈める そしてゆっくりと水を押し出す カヌーはなめらかに前へ進み始める 私の…

たくさん触れる

日記めいたものを書いていると自明なことなのだけど、文字数は時間に比例する。それは、私がペンを握れば書くことに詰まることがないから成立する式で、その日、どれくらい日記を書くことに時間を割いたかは、文字数を見れば瞭然である。 で、だ。 私は、A5…

カーブを抜けた先

先日、久々に自転車を漕いだ。川沿いを走り、海に行ってみよう、という目論見だ。この機を逃せば当分自転車には乗らないだろうと思ったので、7キロぐらいの折りたたみ自転車を担いで、よろよろと歩く。元気である限りやりたいけど、どうなのだろう。 ペダル…

ジョグ vol.14

久々。どうしてジョグを?てっとり早く疲れたいから。あとは、元々その気だったから。どういうことかというと、そもそも歩くことを習慣づけようと思ったのは、自分のメンタルヘルスとして、そして運動不足を少しでも解消したいからで、歩くことができなけれ…

発明

「絶望がまるで血のようにだらだらと体の外へ流れていくみたいだ」というのは、川沿いの冬の桜の並木を歩いていたときにひらめく、私の中のささやかな発明。それが正しいのか正しくないのか、新しいのかそうでないのかは二の次で、「お、いいね!」と思える…

明日がいい日でありますように

雪はおおかた溶けた。昨晩歩いた道と同じ道を同じくらいの時間に歩く。雪が降ると夜なのに明るいことを知る。降りしきる雪の影が街灯の光で生まれることを知った。雪はおおかた溶けてしまった。雪景色が剥がれ、濡れてつやつやと光る慣れ親しんだ街がそこに…

曇天

好きな漢字というのはいくつもいくつもある中で、曇も好きな漢字である。書いていていつも楽しい。曇天という熟語は、曇のぎっちり具合に対して、天のあっけらかんとした素朴さの対比がいい。朝の散歩は、曇天の下、30分くらいゆっくりと。 音楽で容易く気分…

靴紐を結ぶ

一月の行動を「靴紐を結ぶ」にした。 一月の行動は「靴紐を結ぶ」にした。 というのも、私はスニーカーを愛用しているだが、靴紐を結んだまま履いたり脱いだりしており、それだとやはり変なところに歪みが出たり、遊びができて足にも良くないなと思ったのだ…

久々に本を読む

色々あって(いや、本当はそうでもない、簡単なことで、しかし私はその簡単なことを言葉にするのが億劫なだけ)しばらく本を読んでいなかった。一冊の、さして長いわけでもない本を年末からずっと読んでいた。読み始めたときの高揚は褪せ、風味の抜けた、や…

パノラマ 〜散歩に行く vol.18〜

蒼山幸子のPANORAMAを聴きながら散歩。「音もなくキスをしたら 瞬く間に街はパノラマ」というフレーズが素敵。名もなき感情を整理することなく、箱に詰めて閉じ込めるわけでもなく、大気にさらして、外界と内面が接続して、まさしく世界が横長に広がっていく…

死刑

なんとなく、死刑について考える日だった。 こういうタイトルにして、こういうタイトルの内容のことを書くと、そりゃあそういう話だよね、というお決まりな「匂い」みたいなのが嫌で、死刑という言葉の(そして実態の)厳しさに反するように柔らかくそれを語…

引用

私はもう、星(つまりはてなスター)がどういうものなのか、考えるのをやめてしまったのだけど(それは、人の数だけはてなスターがあるだろうから)引用スターだけは昔からけっこう嬉しい。自分の発する言葉に誰かが面白いと感じるならば、それはどういう言…

変化球

仕事で少し、ほんの少し関わる人に、変化球を投げる人がいる。その人のことが苦手だ。 仕事をしていると「これはバッティングみたいだ」と思う。そして、私は基本的に球を打つことが好きだ。 その人は、さながら球種も球速もばらばらなピッチャーマシーンで…

近くのもの、遠いところ

電車に乗る。街並みがぐんぐんと過ぎ去っていき、また近づいていく。時折遠くの景色を見ることができる。冬の空の青、たかさ。それを見たとき、自分がめちゃめちゃ生きているのだ、ということを実感し、恐れに似た感情を覚える。とても空腹で、胃がそれを訴…

ベビーピンク

考えてみれば、私の場合「嫌いな色」というのは存在しえないのではないか。私に似合わない色はある。私の好みではない色もある。でも、嫌いな色は無いのかもしれない。色を嫌うとき。そこには過去の出来事、感情があって、嫌な出来事や苦々しさと色が結びつ…

見てきた風景

撮った写真ファイルの中から毎月10枚を選ぶ。 2019年から始めて、500枚以上の写真を、初めてアルバムに整理した。それまでは乱雑にせんべいの缶に入れていたのだけど、アルバムに収めたくなったのだ。撮った瞬間を共有する相手がいない写真がほとんどで、ど…

たまごサンド

その電車に乗りたいので、遠路はるばる電車を乗り継ぎ、乗りたい電車に乗り(正確には、電車に乗りたいというよりは、その路線を走破したかったのだけど)公園を散策して帰宅した。 椿 忘れられたボール キャベツではない、おそらくは たまごサンドを食べた…

セロテープ

セロテープを買った。 それまでメモや切り抜きをノートに貼るとき、それが糊じゃない方がいいときはマスキングテープを使っていた。そのマスキングテープが切れてしまったので、セロテープを買った。 新しいマスキングテープを、違う色、違う柄のものを買え…

2024年の目標

共感のネットワーク 共感というものが、自分の体内にある神経系のネットワークを縦横無尽に駆け抜けるならば、自分のそれは、所々焼き切れているのではないかと思う、今日この頃である。 なにか自衛が働いているのかもしれない。 山を越えた向こうの、地震に…

生菓子のカード

生菓子の箱の中に入れられた説明カードが好きなので、捨てられる前にこっそりとポケットにしまって、あとで机の前に座ったときに日記のその日のページに糊付けする。 菓子の由緒や食べ方が記されたカードが何故好きなのかというと自分でも言葉にできていない…

窓を開ける

一月一日だ。特に何かがあるわけではない。いつものように窓を開け、部屋の中に空気を取り込む。カーテンが膨らむ。今日は風が強く、少し暖かい気がする。カルディの10袋入りのドリップコーヒーを開ける。ホットなら無糖で飲めるようになってきた。コーヒー…