2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

急く

元来、元気な人間である。なので自分の体調面に意識を割くということをしたことがなかったな、とふとしたときに思った。対して最近の私はメンタルの調子にめちゃめちゃ気を遣っているなあとも思うのだった。 それもこれも、落ちると落ちた後のリカバリが面倒…

散歩にカルピス

散歩の供に自分で原液を薄めて作ったカルピスを選ぶと、歩くときのテンションが10%ほど上がる。 水筒で作るのは憚られたカルピスも、プラスチックのウォーターボトルなら不思議と抵抗感がない。透明なボトルに七分の一ほどの原液を入れて、氷を入れて、水を…

気怠さのなかのコーヒーゼリー

今週は連日寝る時間が遅く、その反動からか眠たくて午後はずっと眠っていた。泥に沈み、這いあがれないような眠りだった。 普段行かないスーパーに出かけると、縦長のカップに入った普通のコーヒーゼリーと飲むコーヒーゼリーが並べてあって、歩きながら飲も…

要素

私が中学生か、それよりもっと昔か「脳内メーカー」というものが流行した。今でいう診断メーカーと似ている。名前からその人の脳内のイメージを自動生成するという、根拠もなにもない、「くだらない」と切って捨ててしまってもいいもの(でも、こうして文章…

街灯

ある休日の記録である。 夕暮れ時になり、私は自分に鞭を打つとガサガサと身支度をして外に出た。朝、出られない。昼、出られない。夜は寒いだろう。そして、今日は夜空を見たい気分でもなかった。夕暮れを逃すと、逃した分だけ私は自分のことが嫌いになる気…

感性

昔読んだ小説の中で、己の感性に自負を抱いている人間が主人公の話があって、それを読みながら感性について考えたことがある。 少なくとも私の中で感性というのは「限界」であり、意識しないほうが自分の調子が良いと思う事柄である。自分の感性は良いのか悪…

ジョイフルメドレー

私は、人並みより少しだけ文房具が好きな人間だと思う。文房具の中でも特に筆記具が好きである。なぜなら私は書くことが好きだからである。そして、私は見えないと物事の存在を忘れるので筆記具はペン立て入れて見えるところに置いておきたい人間である。 さ…

整理

限界(の遥か手前の限界)だったので、1年半ぶりの公園へ。 今回は、松屋にてねぎ塩豚焼肉丼をテイクアウト。たっぷり歩くときは、さっぱりとした味の方が相性が良いと感じる。 一眼レフで写真を撮りまくろうと思っていたらバッテリーを装填するのを忘れた。…

死を受容する

死がそんなに大きなこととして捉えられているの嫌だなあ、という気持ちと、いやいや、人が死ぬということはめちゃめちゃ大きな出来事ですよ!の、相反する気持ちが共存していて嫌になってしまう、仮面ライダー龍騎怒涛のラスト四話であった。 前者については…

じゃがいもはまだ遠い

仕事中に思うことがあって、考えごとをしながらその後も一応は働いて、じゃがいも3つを薄くスライスし、細く細く千切りにしながら、 「私って何なのだろう」 ということを考える。 私は他人様から見てどう思われているのだろうとか、この私とは何かとか、そ…

右から左へ

風が強い日だった。風が強いということは波が起こるということでもあった。北から風が吹きつけてくるのを頬で感じながら川を眺めていると、波に揺られてぷかぷか、ぷかぷかと、鳥(カモの類)が右からフレームインしてきて、そのままフレームアウトしていっ…

タコライス

タコスミートのキットを使ってタコライスを作る。冷凍されたキットを開けると、小分けにされたソースと、一緒くたに凍らされた(凍らされたとはまた不思議な響き)ひき肉やらトマトやらアボカドやらが入っていて、具材はレンジで半解凍したものをフライパン…

ブックオフ(仮)

欲しい本があったので、書店に買いに出かける前に念のためブックオフにあるかどうか確かめに行く。残念ながらブックオフの、ごちゃごちゃと並べられた本棚のひとつの、下から二番目の段にあった(値段は280円だった)。むむう、あるならば仕方がない、買うこ…

渦を巻く

アカリは夢を見た。彼女の幼少期の夢だった。 彼女は、通いなれたスポーツクラブのプールでひたすらに泳いでいた。これ以上ないほどに懸命に。プールは6つのコースで区切られていて、どのコースも泳ぐ子どもたちでいっぱいだった。彼ら彼女らは延々と泳ぎ続…

ノイズ

3年ヘッドフォンを使った。そろそろ買い替えたいなと思ってネット上で探していたところ、狙っていた製品が「在庫あり」となっていたので、注文してしまった(ちょっと前に覗いたときは品切れになっていたのだ)。何故かセール中で七千円引きとなっていた。私…

金曜日なので

金曜日なので疲れている。なるべくその日その日で回復するよう努めているが、回復しきらない分を休日で補う。もう一度言うが今日は金曜日だ。 調子が悪いということはどういうことか。私の場合は、想像が異常に膨らむということだ。過度に心配し過ぎる。気に…

ソリティア

ソリティアは、正確には「一人遊び」という意味らしい。ボードゲームやカードゲームの内一人だけで遊べるゲームの総称らしく、パソコンの中にインストールされていて手軽に遊ぶことのできるあのソリティアは「クロンダイク」と呼ぶということを、私はトラン…

トランプ

トランプを買った! トランプ? そう、あのトランプ。本当はバイスクルのトランプが欲しかったのだけど棚になくて仕方なくBeeのトランプを買う。家に着いてカッターで封の部分に切り込みを入れ開ける。スムーズに開いた。箱をひっくり返して手のひらにすとん…

リュカ

大乱闘スマッシュブラザーズのオンライン大会を死んだ目で観戦する(対戦自体はどれも熱く面白いものだったが、私は自分で自分の魂を釘でちくちく刺しているような気がしてならなかった。オンラインというのはそういうものだ)。 ネス(MOTHER2)とリュカ(M…

裸木

時刻は夜の11時近く。重い体をどうにか立たせて私は上着を手に取り羽織り外に出た(ここまではよくある話)。冷たい空気、冬の寒さ、歩けば温まる、それまでの辛抱。 意識的に歩こうとしている。一日の中で歩く時間を作ること。冬は北風。いや、風のことを気…

赤いコンパクトデジタルカメラ

車通りの多い大通りを渡るために、私は横断歩道の手前で信号が青になるのを待っていた。北風が強く吹き付ける冬のある日のことだった。遠くの空は冴えないとぼけた水色をしていて、雲が斑状に浮かんでいる。 私はそれをぼんやりと眺めながら、早く信号が変わ…

一ヶ月前

一ヶ月前の私、何していたかな。 そんな風に、今を基点として、過去のある時点について思い馳せるのが好き。そうすることで過ぎ去った時間を質量的に理解できる気がするから。今と、ある地点Aとの間にあるあれやこれやに思いを巡らせ、それならば私は確かに…

メモランダム vol.13

そわそわ イライラしている、いや、そわそわしている。私は電車に乗っていて先ほどまで本を読んでいた。ほんの数ページ読んで、ああこれ以上は無理、ちょっと休憩しないと、と思って本を静かに閉じてかばんにしまった。ステーキでもハンバーグでも数切れ食べ…

そうめんみたいな

そうめんみたいなパスタがあり、ではペペロンチーノを作ってみましょうとにんにくを刻み始める。ペペロンチーノは懐が広いので舞茸も入れちゃうしほうれん草も入れてしまう。ざくざくと切る。麺の太さを考え茹でる時間を調整する以外は工程に影響はない。ペ…