2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌と俳句(2022年8月)

短歌 ママチャリの後ろに座る小さな子 紗々をあける手小さな手 交差点で信号待ちしていると、自転車の後ろに座った男の子が目に入る。その子は紗々の箱を持っていて、一つ手に取るとまさに開けようとしているところだった。私は紗々という菓子を食べたことが…

夜の道

コオロギのような虫の音が聞こえる夜だ。私の好きなアパート(というかマンション)を見上げると、カーテンの隙間から明かりがこぼれている部屋もあれば、真っ暗な部屋もあって、私はそれを、いいな、いいなと思いながら通り過ぎる。照明が落とされた部屋っ…

ブランコ

今回は750mしか泳がないと決め、決めた通りに泳いで30分足らずでプールから上がる。200m×1、50m×6、50m×4、50m×1、以上。泳いでないから当たり前なのだけど、ひどく疲れた。モチベーションを落とさぬよう徐々に距離を増やす作戦なので次回は800mを予定。 野…

秋も飽きも

途中で読むのをやめてしまった『平家物語』(古川日出男 訳)を再び読み始める。何故? 何故だろう。見てもいない「鎌倉殿の13人」の影響かもしれない。でも32回目は再放送で見た。突然大きな声を出すものだからびっくりしてしまったけれど、それは話全体を…

カップ焼きそば 塩

カップ焼きそばを食べるのが好き。味は塩に限る(ソースは全般的にあまり得意ではない故)。 食べる際に、エンタメ性があるか無いかという観点。エンタメ性がある食べ物。例えばパンケーキ。例えばアイスコーヒー。例えば例えばスパゲティ。おいしいではなく…

ジョグ vol.10

走ることが久々なわけではなく(おかしなことに、ここ半年で八月は一番走った回数が多い、一番暑いのに!)走ることについて書くのが久々なのであった。 まず外に出て思う。涼しい!!びっくりマーク二つ分の感動。ここから徐々に涼しくなり、半袖で走るのが…

桃のケーキ

桃のケーキを食べる(自分で買う)。桃をまるごと使ったケーキで、まるんまるんとした桃の中には軽めのクリーム。桃の下にはスポンジケーキ。桃はまるんまるんに加えてぷるんぷるんにコーティングされていて、フォークをいれればじゅるっと綺麗に切れる。瑞…

ソリティア

ソリティアは、人生の分岐を疑似的に可視化してくれるゲームだと思う。カードの列がいくつから並べられていて、左から3つめの6を移動させるか、右から1つめの6を移動させるかで後のゲームが変わるところがスリリングで好き。「取り返しのつかなかった」が可…

揺れると揺れたその波で

疲れた。疲れると感情が処理できなくて困る。 8月8日の私がこんな一首を作ってたけど、まあ、わからなくもない(私が作ったものだけど「わかる」じゃなくて「わからなくもない」という感想になってしまうが短歌含めあらゆる創作物の良い所です)。 感情が揺…

刻む

この1週間、比較的調子が悪くて、具体的に言うと、疲れをこらえることができず寝落ちする×5日みたいな日々で、必然的に日記めいたものを書くのがおろそかになる。なお、このブログは割と底辺な状態でも書くことができるし書くことが当たり前となっているので…

私たちは友だちになれるのだろうか

カルボナーラを作りながら「久々だけど…」と壱百満天原サロメ嬢の動画でも聴くか(見るではなく聴くです)と流してみる。リスナーとのやりとり。気さくである一方で一定の節度も維持されているのは明らかにサロメ嬢の持つ力によるものだと思う。 親密なやり…

買収

私も買収されることがある、過去の私にだけど。 走りたくないなあとか、泳ぎたくないなあとか、そういう日が生きているとたくさんあるわけで、そういうとき、私は私をコンビニのおにぎりで買収する(なにしろ私はおにぎりが大好きなのだ!)。買収するときは…

日々樹さんを本に挟む

日々樹渉はあんさんぶるスターズシリーズに出てくるアイドル。江國香織は作家。どう考えても重ならないこの2つ(というか2人)のことを私は今から書こうとしている。 信頼できる作家(この場合の「信頼」を説明するのはひどく難しいのだが)の著作に限り、…

内省的な怒り

自分がどういう人間なのか、わからない。人の数だけ「私」があり、それはそれで良くて、じゃあどうして「どういう人間かわからない」という書き始めで文章を書いているのかというと、自分が温厚な人間なのかよくわからないからだった。「温厚」だけでなく「 …

海浜植物

出かけることは好きだし、写真を撮ることも好きだけれど、撮るためにはそこに自分がいなければならないし、私がそこにいたということが明白であるという理由で写真のことが嫌いになりそうな夜である(そういう気分のときもある)。 感傷が続かない年齢になっ…

想像力

電車に乗って本を読んでいると、隣に立っていた女性がしゃがみ込んでしまう。いとも容易く、という表現は適切ではないだろうけれど、あ、人間というのはこういう風にしゃがみ込んでしまうのかと思った。私は思わず「大丈夫ですか」と声をかける。眩暈はあれ…

ベイクドチーズケーキ

疲れた疲れた疲れた と足を一歩前に出すたびに頭の中で「疲れた」が乱反射する。 私は書店という空間が嫌いではないが、今日はどうもイライラする。読みたい文章のイメージはあるのにそれを見つけられないから。文字が空間に氾濫していて、長い時間は書店に…

海へと続く道

大型トラックばかりが通る二車線道路、騒々しい車道沿いに申し訳なさそうに伸びる歩道は、歩き易いとも言えるし歩きにくいとも言える。歩きにくいといえば、家から20分ほどの場所にある国道は酷かった。道幅は人がすれ違えないほど狭く、車道と歩道の境界線…

メモランダム vol.9

鈍る 長い休みの前のプールはいつもより人が多く、私は500m泳いだところで切り上げた。 昔々、少しでも泳げない日ができると(例えばテスト期間中)私たちは「体が鈍る(なまる)ね」と言い合った。休み明け、水をかくとすごく軽い感じがして嫌だと言った。…

100g

相変わらずペペロンチーノを作っている。以前と違うのは、乾麺をきっちり100g量って茹でること。前は計量せず、感覚でがっと掴んだ分を茹でていた。130gくらいは確実に食べてた。パスタは乾麺の場合、一人前は100gとされている。つまり私は食べすぎ。 いいん…

懺悔

懺悔。過去の罰過を(神仏の前で)悔い改めること。 私が寺社仏閣に足を運ぶのは宗教に興味があるからではなく、その空間が好きだからに過ぎない。そして私は電車に乗って移動するのが好きだ。 この日、やたらセブンティーンアイスを見かけた コロナ療養明け…

焦がれる

きれいな川を見に行く。 川に出会うと、身を投げたいという衝動(好奇心)と、いやいや駄目だろという自制心が同時に働く。きれいな川であるほど、流れが急であればあるほど、これらの情動は強くなる気がして、今日のはとても私の好みの川だったので尚更だっ…

スクランブルエッグ

いわゆるスクランブルエッグを作るとき、フライパンというのは十分に温められる必要がある。チチチチと火を点けフライパンをコンロの上に置く。サラダ油を適量入れる。フライパンの表面を滑るくらいの柔らかさになったら溶き卵を流し入れる。よく冷えた麦茶…

荷物を下ろせ

SARASAの0.5mmの赤(ボールペンの話です)を買ったのが6月22日。以来、持ち歩きノートの書き方が少しずつ変わっていっている。持ち歩きノートというのはその名の通り肩身離さず持ち歩いているノートのことで、雑記帳である。とりとめもない単語の群れ。働く…

野菜ジュースと鰻

この前の休みの話。鰻を食べるぞ、ということで「A」に行けと言われる。承知、と私は午後4時の外の世界を歩く。最寄り駅へと向かう。冷やすのを忘れた野菜ジュースをずーずーと飲みながら。通り過ぎた一瞬の間でわかった。アパートの1階、道路に面した窓は…

どら焼き

どら焼きを食べたきょうだいのパートナーが新型コロナに罹った多分あの子もそのうち罹ってしまうだろうちょっと心配西瓜が冷蔵庫に入っているがどら焼きを食べたので今日は食べられない明日食べたいそういうどら焼きも半分しか食べてないどら焼きって350kcal…