2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句(2022年4月)

2022年4月の俳句。 泥濘をよけた爪先躑躅かな 春の泥として「春泥」ってのがあるけど、泥濘だけだと季語になるのかよくわからない。季語になると躑躅と季語が重なってしまう。 昨晩の雨があがり、砂でできた道に泥濘ができている。スニーカーを汚したくない…

スケッチ vol.2

寝ーちゃお、と思って15分くらい寝ようと思ったら、そのまま朝になり連休に突入していた。色々な夢を見た記憶はあるけれど、凝りもせず緑豊かな場所を歩いていた。右に進めば標高の高いハードな山へ(しかし多くの人はそちらの道を選び、遠くには登る人々が…

朝六時半、ケーキ

日が長くなるにつれて朝が早くなっている気がする。冬のあいだはあれほど起きるのが辛かったのに、ここ最近は朝五時起床などざらである。メカニズムはよくわからない。日の長さとは関係がないかもしれない。 疲れているときに甘いものを食べることで回復する…

藪蛇

他人のことなんて知ったこっちゃないし、私は私の領分を把握してるつもりだけれど、好奇心で藪をつついて蛇を出してしまうことがある。そして、その結果誰かを面倒に巻き込んだり事態を悪化させたり傷つけることもある。そういうとき「私って最悪だなー」と…

カエル

道端で遭遇した。私はおもむろにスマホを取り出すとカエルの目線近くまでかがんで写真を数枚撮る。 そういえば、こういうカエル、どこかで見たことがあるなあ。 後日調べてみると、それは国語の教科書に載っていた『ふたりはともだち』(作 アーノルド・ロー…

観覧車

〇〇するの初めて、と言うと、身内には「そんなことない、小さいころやっただろう(行っただろう)」と言われることがままある。私は昔のことをあまり覚えていないようだ。興味がないのだと思う。 過去の記憶はふとしたタイミングで水の底から浮き上がってく…

夜風、再来

開け離した窓からふわりふわりと風が入り込んできて、そのたびにカーテンが膨らむ。うむ、夜風は好きぞ、と思って「多分前からずっと言ってきたと思うけど」なんて昔の文章で検索かけたらそれはおおよそ1年前のことだった。あの頃より少しでもましになってい…

日を浴びる

雨が上がった。濡れたアスファルトはあと数時間で完全に乾いてしまうだろう。花がすっかり散った桜の木は青々と葉を茂らせ、陽光を受けて眩しく光っている。春から夏への移り変わりに立ち会っている。 太陽の光は日中の暑さを想像させる力強さで少しげんなり…

カルボナーラ

料理に関して今の私はとても中途半端な状態だと感じる。食べることと作ることが分離していてどちらにも真剣になれない感覚。不真面目に真面目でいられないという不自由さ。だから自分の作ったものがおいしいと思えないし(逆に不味いとも思わないが)着実に…

水族館

水族館って美術館みたい。 今まで何度も水族館には行ってきたけれど、そんなことを思ったのは初めてだったので動揺した。動揺? そう、ちょっと慌てた。魚たちを見ている人々のことを見て、あ、人間って見られているのだなあ、と思ったから。その当たり前な…

ミヤコワスレ

とある日の朝5時半 「いっそ殺してくれ!」 そんな台詞をかつてハリーポッターの中で読んだ気がするのだが気のせいだろうか。磔の呪文かな、よくわからない。ああそうか、ダンブルドアか。思い出した気がする。それと、最近新聞を読んでたときにこんな言葉と…

透明な愛

特に何かを考えていたのわけではないのだけれど(嘘、色々と考えていた)「透明に愛したいな」という言葉が湖の底から浮かんできた。本当にそうだった。それしかないと言っても過言ではなかった。いつだって頑張れなかったのだがもう頑張れそうになかった。…

生活の足音

石畳の道を私は一人歩く。空を覆う八重桜は見ごろを迎え、私のスニーカーからは春の音がした。 どこまでも歩けるように。そんな願いを込めて買った私のスニーカーが花の亡骸を踏む。 歩きながら、先日観た映画のことを考えていた。往々にして映画の中の生活…

メモランダム vol.4

蛇口の栓 多分「精神的に調子が良くない」というのは、感情の蛇口の栓が一時的にぶっ壊れて、感情と思考の出力の調整が効かないという状態なのだろう。躁っぽければ感情と思考は過度に拡散していき、鬱っぽければ感情と思考は過度に深く濃くなる。適切な状態…

蕎麦は疲れない

醬油ベースの甘くない汁を作り、茹でた蕎麦にそれをぶっかけて、揚げ玉も容赦なく散らして、そうして蕎麦を啜る。うどんとも中華麺とも異なるもそっとした舌ざわりが気に入る。スーパーで3玉98円で売られていた麺だからこその食感かもしれないが。 食べる際…

年齢

手塚国光が中学3年生であることを、私は今も心の中で受け入れられていないのではないかという気がしてきた。跡部景吾然り。受け入れられないという明白な拒否感というよりは、興味がない、よくわからない、考えられないということだろう。 手塚国光(と跡部…

エネルギーゼロ日記

精神的エネルギーがゼロになっている。ゼロなので何も考えられず、落ち込むことすらない。無である。シンプルに遊び過ぎた結果のエネルギーゼロで、寝れば回復するだろう。とはいえ、書きたい。というか、残したいという情動だけでわたしはこの文章を書いて…

春と花と海

春なので花を愛でに行く。 でも、1時間もしない間にその場をあとにしてしまった。暑かったというのもあるのだけれど、それらしく整えられた空間にあまり惹かれないのかもしれなかった。ぐるっと一周して次の目的地へ向かう。それでも至る所に植えられた花々…

日記的

約半年で3kg体重を落とした。 日課となりつつある散歩のさなか(その日は朝9時前に家を出た)ふと「日記的」という言葉が頭に浮かんだ。日記を書くという習慣を得て、ある側面で変化した部分があるのだろうと思ったのだ。 今も毎日きっかり日記を書くわけで…

スケッチ vol.1

目の奥が鈍く痛む。頭の中がぎゅうぎゅうしている。喉が渇いたし眠たい。たぶん横になった方がいいのだけれど、うーむ、運動したいし買いたいものもあるから、ま、いいか、もう少し頑張って、私。 母性とか庇護の感情について考えていた。そういうものだと思…

淵という漢字が昔から苦手だった。書き始めると書き順がよくわからなくなるからだ。書いてて楽しくないとその漢字のことを好きになれないので、気が向いたときに書き順を調べてみたりする。今回は、淵、凸凹、臼。普段メモ帳として使っている無印良品のリン…

ルイボスティーは捗らない

嫌いなお茶というものが私にはない、気がする。少なくとも、今のところは。ご飯、お米に対して好悪の感情が湧かないのと同じように。でもご飯は私大好きだな。そう、ご飯が嫌いという人も世の中にはいるだろう。ただご飯や茶との距離感と、肉との距離感は違…

夢の中のハイキング

私は夢の中でハイキングをしていた。それとは別で、知ってるアイドルが白血病になった夢も見た。正夢にはならないだろうが、嫌な気分になる。なんなんだ、まったく。 夢の中でハイキングしている私は子どもの私で、遊園地の中や山の中をひたすら歩いていく。…

キャンドル

アロマキャンドルを買った。それってどういう風の吹き回しよ? アロマとか苦手だったじゃん私。 確かに私はアロマは苦手かもしれない。リラックス効果をもたらす何かというものはわかっているが、それ以上に取り扱いに気を配らなければならない「薬品」とい…

生きて帰るまでが遠足

海、際、海ときたので、次は山だな、綺麗な川も見たいと、山の方へ行くことにした。 毎週のように出かけててお前はなんなんだと思われそうだけれど、仕方あるまい、青春18きっぷを買ってしまったのだから。日帰りで消化しようとすると5週連続で出かけるとか…

アーケードゲーム

その日の締めくくりに何かスカッとするようなことをしようと思ったので、私はゲームセンターに赴く。ゾンビでも恐竜でも蜘蛛でも蛇でも撃てればいいなという目論みだ(いわゆるシューティングゲームってやつですね)。ただシューティングゲームにこだわりは…

拘束

夢の話だ。 私は大学生でヨーロッパとアジアの狭間にある国に来ていた。何故か家族も来ていた。季節は冬で地面には雪が積もっていた。そしてその国は隣国から突如軍事侵攻された。 私たちはホテルに足止めとなった。人々で協力して窓に薄い板を貼ったり入口…