2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

書店

書店に行く。今月は行かないつもりだったけれど、近くに立ち寄る用事があったので訪れることにした。 近くといっても徒歩30分くらいで、私はいまだに電車賃が惜しくて、比較的時間に余裕があって徒歩1時間くらいなら平気で歩いてしまう。母にはふざけた考え…

鶏肉の塩麹漬け

横になってYouTubeでひたすらコロナ関連のニュースを見ている自分がいて、ヤバいなあと思いながら実はぜんぜん壊れていないと思う。やがてゆっくりと起き上がると、私はルーズリーフを一枚取り出し、新型コロナウイルスのイメージ図を書き始めた。スパイクタ…

人でなし

玉こんにゃく きょうだいが土産に買ってきた玉こんにゃくは、生涯で食べたどの玉こんにゃくよりもおいしかった。 つるんと丸々としたボディ。そして大きめのサイズ。3つ食べれば玉こんにゃく欲は満たされるような、そういう存在感を放つ。 歯で押しつぶすと…

淡々と確かさ

アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』の帯にはこんな言葉が書かれている。 時間が止まる。息を詰め、そっと吐く。 たいへん私好みの言葉だと思う。静謐さを愛する私。毎日の文章は私が変容していく過程を映し出している。変わらざるを得ないこと、どこ…

静かな心

相変わらず走っている。別に楽しいわけではないのだが、きつくない程度に走っているので続いている感じ。ああ、ただ一つ。走り終えて適当な距離をクールダウンに歩くのだけれど、そのぽっかりと空いた時間に好きな音楽を聴くのは好きだ。本当に、それは、好…

ゆゆしき事態

本が読めない。本を借りにいけない。運動する気にならない。文章を書く気にならない。外に出られない。全部私にとっては由々しき事態。 相変わらずちまちまと『徒然草』を読んでいているので(今のペースだと、70日以上かかる)古語辞典である『古語林』をひ…

パルスオキシメーター

明太子のパスタソース 乾燥パスタを熱湯で茹でる。茹で上がったらざるにあけて、湯をきった麺に明太子のパスタソースをかける。ソースが全体にまわるよう、箸でかき混ぜる。刻み海苔をその上に大量に散らす。麺が見えなくなるまで、海苔を。 私はそれを、テ…

玉木宏似の男

玉木宏似の男 玉木宏似の男性と一緒に住む夢を見る。思い出すと笑ってしまう。どこからやってきた玉木宏。 マンションというかアパートに近い住宅の1階にある恐ろしく日当たりが悪い部屋だった。窓を開けると線路に面していて、いくつも架線が走っている。線…

空気の味

サラ・ケイのTEDのパフォーマンスのことを思い出していた(私はこのパフォーマンスがとても好きなのだ、前から)。 “B” (If I Should Have a Daughter) by Sarah Kay より And she’s going to learn that this life will hit you,hard,in the face,wait for …

断線

昼寝がきらいな子供だった。夜、眠りにつく以外で、例えば日中にちょっと寝るというのも嫌だった。極度に疲れているときは電車やバスで眠ることもあるのだけれど、社会科見学の帰りのバスの中では、一人だけ起きているような、そういう子供だった。 疲れてい…

幸運

『アメリカの〈周縁〉をあるく 旅する人類学』を読んでいる。そうそう、てへてへした本がまさにこの本で、分量は残り4分の1くらいだと思う。 また、先日は江國香織の『彼女たちの場合は』を読み終わった。 奇しくも、それぞれアメリカを旅している。一方はノ…

元気な月曜日

胸痛が気になるので(気にし過ぎなのかもしれない)しばらくは運動を控えるとする。とはいえ何もしないのも嫌なので散歩に出かける。30分ほどの散歩。 マンションの下でバービージャンプをしている人を見かけた。頭上高くにある横断歩道の標識を私は見上げる…

書写

書写 高校の入学前説明会でのこと。だだっ広い体育館に整然と並べられたパイプ椅子、その上には、テキストが山積みになっていて、その中には『オペラ座の怪人』の原書や、角川ソフィア文庫の『枕草子』も混ざっていたことを覚えている。『オペラ座の怪人』は…

雨の中

買い物するのに1時間ほど歩く。公共交通機関を使えば30分かからないじゃないと言われるだろうけれど、例えば、私は、JRとメトロの乗り換え5分が億劫だ。それなら30分ほど歩いて乗り換えを回避しようなんて思うわけで、今のところ、私は時間をかけることや歩…

ミニトマトに追い抜かされる

帰りは駅と駅の間を余計に歩く。ワクチン注射した方の腕が痛い。痛いのもあるけれど、筋肉が張って肩より上にあげられない。こりゃあ、泳ぐのは無理だな(元より大事をとって運動するつもりはなかったのだが)なんてことを思いながら、よたよたと歩く。熱は…

ワクチン接種

COVID-19ワクチンモデルナ筋注を接種する。 私の住む自治体はまだまだワクチン接種が遅れていて、試しに自衛隊大規模接種センターの熾烈な(熾烈なのかな)予約合戦に挑んでみた。これも経験だと思って。 「本気で勝つつもりじゃない」と心の中で言いながら…

ポーチドエッグ

ポーチドエッグを作ってみたいと思って、水とお酢と塩と卵を用意する。 小鍋に水を入れ、お酢を入れ、塩を入れ、火にかけて、ぐらぐらと沸いたところで火を止めた。スプーンでぐるぐると渦を作ると、優しくそっと卵を入れる。そうして弱火で4分、ポーチドエ…

SARASA

ZEBRAのサラサクリップの1.0mmと罫線ノートを買う。好きな言葉を書いていく。 雷鳴に耳澄ます銀シャーベット

はためく幟

走る。 少しずつ少しずつ速くなっている。亀が歩くような速度で、私はゆっくりと速くなっている。当たり前だ。だって走っているのだから。ぽつりぽつりと街灯が首を垂れている。私は彼らが項垂れることでできるアーチの下を通り抜けていく。前方からごおおお…

連続した死骸

続・牛乳石鹸 時々牛乳石鹸で手を洗う。潔癖なのではなく、牛乳石鹸は良い匂いであることに気づいたから。わしゃわしゃと洗って水で濯いで軽く水気をとった手のひらで、口と鼻を覆う。やっぱり良い匂い。 どうしても湿気がこもる場所に置いているからか、開…

扇風機

玉子とニラとエビの炒め物 走る。面白いぐらいに汗をかく。わはは。 煮詰っていたので昼食は中華料理屋とする。風が吹き、雲は白く、空は青い、道行く人が誰もいない昼下がり、私は一人歩く。 四人掛けテーブルの席に座ると、ラミネート加工された定食メニュ…

溶かしたスポドリ

今日は書けないと思っていたが、小一時間ほど布団に横になっていたのを、むくりと起き出し、スポドリの粉末を適当にコップに入れて水で溶かす。これまた適当なスプーンでからからとかき混ぜる。薄めの酸っぱい飲み物を体に流し入れると少し気分がマシになっ…

てへりてへり

少し泳いだ後に書店に立ち寄る。 毎月一回、きまった書店に赴いて本を一冊買うということを己に課しているが、今日はその日ではない。故に本を買う心づもりはまったく無かったのだけれど、平積みされた本に魅かれ買ってしまった。 カバーはかけなくていいで…