2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月、晦日

頭が少しだけツンとして痛い。半分熱中症なのかもしれないし風邪を引いたのかもしれないし、あるいは。頭痛がすると言っても差し支えない程度のもので、私は今こうして文章を書き始めている。 いかの塩辛 いかの塩辛をもらった。冷蔵庫で冷やされた瓶はひん…

二句

炎昼の徒歩1分よ本当か 捨てられた冷えピタがよく溶ける夏

310

毎月10枚選んでいる写真も310枚になった。 月末にその月で撮った写真から10枚選ぶけれども、27日で少し早いものの今月の選定作業をする。陽が沈みかけてる公園のベンチで読んだ本のページ。この本をいたく気に入って撮ってしまったものだ。灰の曇り空に架か…

女のからだには生理があり、生理があればPMSがあるわけだけども、あいにくPMSじゃないんだよなー、この憂鬱、と思いながら喉が渇いた。烏龍茶を飲む。薬缶で煮だした烏龍茶はいつもより味が濃く茶の渋みが強い。いつもと同じパックを使っているのに。時間を…

ムクドリ

道を歩いていると、車道挟んで反対側から音楽が聞こえてくる。 一体何だと思っていると、高校生以上、もしかしたら社会人かもしれない、それでも若い男たちが自転車に乗り通り過ぎていく。その中の誰かが音楽を大音量でかけているのだろう。例えば車の窓を全…

今日の言葉

罅、茴香、蟠る、蒲柳、等閑、鞣す。 ジョグ終わり 汗散らす我 ケモノなり 昼寝覚 我は誰と 探る手よ 始発乗り 手重ね眺む 蓮見舟

野萱草

7月某日 歳時記を買った。来月にでも買おうと思っていたのだけれど(楽しみは分散させた方がいい)たまたま訪れた書店で可愛い柄の箱に入ったコンパクトな歳時記があったのでつい買ってしまった。 7月某日 何もしなかった。 7月某日 今日一日何もできなかっ…

強欲

ゲスの極み乙女。の『ロマンスがありあまる』を聴きながら無性に泣きそうになってこれを書いている。疲れた疲れたああ疲れた!が、まあ、的確な理由にはなるだろうけれど、そんな「疲れた」と言ったって、こちとら小学生ぐらいからずっと疲れてんだ、今に始…

悪しき種

電話に出たA子が苛ついているのがわかる。だから私は言ったじゃない、危ないからもう乗るなって。それからさらに5分ほど通話してA子は電話を切った。乾いた喉を潤そうと、アイスコーヒーのストローに口をつけた。 なんかあった? 私はA子に聞く。随分怒って…

短く

微睡み 名残惜しい眠気 今日の夜までさようなら 油まみれの焼き飯を食らいたいという欲望 赤いスカートに赤いパンプス、あなたの好きな色が赤以外ならいいのに。

ヤマユリ

公園に行く。 園内ぐるっとサイクリングロードが敷かれているので、レンタサイクルを利用することにした。 ロードバイクは乗ったことがない。一日限りの相棒である。 サイクリングロードは緑のトンネルでできている。起伏に富んでいて、上り坂でぜえぜえと呼…

俳句

短歌、長くね?と思ったので、もっと字数が少ない俳句に手を伸ばそうとしている。 尾崎放哉の 咳をしても一人 は有名な句。いいじゃないか、俳句。そういや今日の私は「森の中、一人」であった、なんてことを考えていたら、とろとろと眠たい。少しお疲れ気味…

青が好き

青色が好き。 それは空の色だから。 水を彷彿とさせる色だから。 青色の財布を買ったの。 じゃーんとお披露目したら「それって男の人用でしょ」と言われ、 初めて、あ、と気づいた。 店員のお兄さんは私にどの色も勧めなかった。 これは私が自分で決めた色。…

やりたいことリスト

やりたいことリストを日々更新している。4割くらいは食べることに関するもので、焼肉弁当食べたい肉肉しいハンバーガー食べたいサラダボウル食べたいポーチドエッグ作りたい家系ラーメン食べたいそんなこと話ばかり書いている。休みの日はリストを読み返して…

ピクニック vol.2

ピクニック。 江國香織の短編「ピクニック」が好きなのだが、この話にはピクニックが趣味の妻・杏子が登場する。私にとってピクニックは趣味ではないものの(「趣味」と言えるラインはまだまだ遠い)確かにピクニックはいい。ただただ、いい。 キティちゃん…

ラーメン

食べることは私にとって刺激である。特に家の外で食べる飯は、店で食べようが山の上で食べようが特別な刺激で(ふらりふらりと散歩に出かけることも刺激)これが無ければとっくに人間として終わっていると思う。人間終了。 メンタルが死にそうになったので気…

1時間

さて、実験的な試みをしよう。私は1時間かけて今から何かを書く。何を書くのかは全く決めていない。ただ、1時間書く。それだけだ。今、ストップウォッチを押した。始めよう。 そもそも何故このようなことをしようと思い立ったのか、そこから始める。 といっ…

保てない夜に

「よろしくお願いしますー!」 チャットの返信を見たとき、確かに私はドキリとして「これは「恋」とやらかしら?」と思って即座に考えをうち消した。どちらかというと、宝石を愛でる感覚に近いのかもしれない。どうしてそう思うかって、私はこの一瞬を永遠に…

近所の曲がり角を曲がったときに目測を誤り塀に肩を強打する。二の腕と肩の間に青痣ができる。周縁は青く、中央に近づけば近づくほど赤みが入り紫色になっていく。一体この皮膚の下はどんな風になっているのだろうと、例えばカッターをジーっと皮膚に滑らせ…

カルピスのボトルアイス

私の目の前を、男の人と男の子が並んで歩いていた。 男性は黒縁メガネでクロックスっぽいサンダルを履いていてジーンズの尻ポッケにパンフレットやら何やら詰め込まれおかげで一定時間歩くとジーンズがずり落ち、引き上げ、ずり落ちるを繰り返している。おそ…

チョコバッキーを花束に

誕生日プレゼントがあるならばチョコバッキーの(花)束がいいです。6本入りで280円です。 人の名前、声と、実際にお会いした時の印象が私の中で絶対一致することがないのが面白い、と、ふと思う。例えばそれは、Google Mapで検索したその土地に実際に足を踏…

納豆・そば・飯

朝から納豆そばめしを作った日曜日だった。 一人前の焼きそばの麺を袋に入れたまま格子状に包丁をいれていき、フライパンに油を引いて、たれを入れて混ぜておいた納豆を敷く。ぱちぱちと焼き目をつけ、中途半端な量の白飯と刻んだ麺を入れて炒めて塩コショウ…

鳩、挑戦的

出かけよう出かけようと思っていたのに気が進まず結局遠出はできない時間になってしまったので、仕方なく小さな肩掛けかばんにコンデジとノートとペンと財布と本を入れて外に出た。 中古の本を漁って恩田陸の『光の帝国』を100円で入手し(いいんだろうかと…

カラオケ

寂しがり屋なのだ、とふと思う。狂おしいほど恋しいとか、そういうことは思わないのだけれど、しまっておいた思い出がふわりと香る瞬間、寂しさでたまらなくなる。あの頃に戻りたいとも、今会いたいとも思わないのに不思議だね。香水のように思い出を味わう…

クリームパン

クリームパンがあったので食べた。中のクリームがほろほろと溶けていって口に広がる、至福のひと時。もうクリームパンがあればいいじゃないか、と思ってしまう。クリームパンがすべて、すべてはクリームパン。この柔らかな甘さ以上に何を求めるっての?クリ…