2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

手書き

「デジタルで書くのが面倒」となることがある。 最近は紙に書いてこちらにも書くということをやっている。だいぶ手間だ。そしてアナログで書いていたことは、デジタルでは大体書かないからよくわからない状態になる。つまり、使うツールによって書くことは変…

踊ったものだから

YUKIの新曲『Baby, it's you』を聴く。 この曲は「賛歌」だと思う。人間賛歌だと言うべきなのだろうけれど、言ってやらない。私は「人間賛歌」という言葉が好きではないから。ただ賛歌だと言う。るんるん。 橋を渡る。黒々とした水が眼下に広がっている。等…

縁(よすが)

陶器のマグカップを買う。かねてから焼き物が欲しかったのだ。 いくつものギャラリーに入っては、棚に整然と並べられた陶器と向き合う時間。それは、書店の本棚の前に立ち、たくさんの背表紙を見つめる時間と同じだなと思った。深く深く潜っていく感覚。 あ…

春の夜風

春の夜風が好き。 開け放した窓からふうわりと風が入り込んでくる。冷たくさっぱりとした風が。陽光に温められた優しい風とは異なり、きりっと冷えた風が。 気がつけばすぐに寝苦しい夜がやってくるだろう。むわっとした熱帯夜の空気は嫌いではないが、春の…

1600m

江國香織の『ホリー・ガーデン』を読み始める。まだ序盤。 静枝さんという人物が登場する。静枝さんは休みの日にプールで泳ぐらしい。1500mから2000mの距離。すごい。ちょっと悔しいので1600mほど泳ぐ。500mずつ足だけ(つまりバタ足)腕だけ(つまりプル)…

腕時計

腕時計を買う。 初めて腕時計を買ったのは、まだ学生だった頃のこと。アルバイトで稼いだお金、誰からの贈り物でもなく自分で買った時計。黒のデジタル時計。アナログ時計よりデジタル時計が好きで、可愛い時計よりかっこいい、アウトドア仕様のものに魅かれ…

罫線と無地

日頃私が使っているノート。整理したつもりが気を抜くといつの間にか増えている。 人格を交代するように罫線タイプと無地のものを使い分けること。楽しいかもしれないとふと思った。 普段は無地のノートを愛用しているが、時々罫線タイプに戻りたくなる。真…

眠る間際

ピクニックバッグ。嬉しい。何をわかっているのだ勘違いガール(私)。ガール?ガールねえ…。ガールって何歳まで適用可?そんなこと考えるのが無駄。私の名前を呼びなさい。I'm so sleepy.私はとても眠たい(いつも眠い)。 雨が降っていた。予想していない…

踊る理由

このブログのタイトル候補に「それでも踊り続ける理由」というのがあった。YUKIの『Home Sweet Home』から拝借しているのだが、この曲を初めて聴いたときからとても強く印象に残っている言葉だった。 それでも踊り続ける理由。「それでも」は接続語であり、…

青と灰

お腹がいっぱいだと言葉を吐けないものだなと思う。あとはとても疲れているということもあるだろうけれど(一日中たくさん動いたので)。切れ端のような言葉しか、今日は放つことができない。繋げられない。繋げるための体力がない。 青と灰。海と雲。思考が…

全力疾走は危険です

平日の昼下がり。少し外を歩くことにした。そして出くわしたのだった。 「全力疾走は危険です」「事故の原因となりますのでご遠慮願います。」 その張り紙が目に入って、私は一度掲示板の前を通り過ぎる。そして足をぴたりと止め、そのまま後ろ歩きで戻り、…

気を失う

以前より寝つきが悪くなった。といってもまだまだ寝つきが良い部類に入るだろうけれど、眠れない状態がある程度続くと感じる。どうしたものかと思って、最近は眠りに落ちるまでの間、自分が気絶する妄想をしている。この前は火事現場に居合わせて一酸化炭素…

調節

ねむたい。がんばりすぎた。

袋麺

明星チャルメラを買っておいたのでぺりぺりと袋を開けて乾麺と粉末スープを取り出す。500mlの水を小鍋で沸騰させ、鶏のささみと白菜1枚とキャベツ1枚を切って入れる。卵も好きなので割り入れて蓋をして3分ぐつぐつして、それだけでは卵は半熟状態である。で…

川を見ると元気になる

川を目的として出かけることはないけれど、出かけた先で川が流れていたら見に行きたいタイプ。 きらきらと光る川面を見ると嬉しい。せせらぎを聞くと安心(科学的にも様々な効果があることは証明されているらしい)。時間は、同じようでまったく違う「一瞬」…

片耳のピアス

ピアスの片割れを失くしてしまった。また買わなければならない。片耳だけのピアス。左と右、どちらにつけるかでそれぞれ意味があるらしい。何も主張がない、ピアスをよく失くしがちな(しかもきまってどちらか一方!)私のような人間の為の意味を何処かの辞…

何かを言わなければならない気がした。何かに心寄せなければならない気がした。「〜すべき」ということはある種のまやかしでしかなく、だから、自然に起こる感情を尊重したいとは思う。翻弄されずに。そんなことを通勤電車に揺られながら考えていた朝、3月12…

見えない何か

駅のホームで電車を待っていたら、右から左に、喋る人が通り過ぎた。 その人は外見的には女性で身綺麗で見た目でいえば目立ったものはないのだけれど、ただ一点、絶えず何かを(言葉ではない何かを)喋っているということが、とても目立つ人だった。 彼女が…

滝のような人

仕事でとある人と少しだけ会話する。実際の仕事で会話するのは初めてと言ってもいい。滝のような人だなと思った。言葉の奔流。淀みない説明。まあ、とにかくよく喋ること喋ること。 あまりにとめどなく喋るものだから、途中から聞き流してしまう。やめてくれ…

ソフトシェルクラブ

体調が悪いというのが稀である。この場合の「体調」というのは精神的な不調を含まない。 髪を切ってもらって家に戻るとどうも気分がすぐれない。吐き気がして怠い。珍しいことなので動揺する。案の定メソメソし始めた。仕方がないので布団に横になることにす…

シャボン玉

私が住む場所からとおいとおい町にある名の知らぬ公園。カラフルで魅力的な遊具を見下ろす形で私はベンチに座っていました。私がいる場所は遊び場に対して少し高い場所にあるのです。 上から降り注ぐ光に衣服はあたためられ、汗ばむ陽気となってきました。 …

今日の記憶

今日の記憶が無くてびびっている。今日、私は何をしていたっけ。 ということを書けるだけでもいいかとも思う。 あまり褒められたものではないけれど(糊が残ったり剥がすときにページを破ったら大変だからだ)読みかけの本につけた付箋。ページをひらこう。 …

鴨と紅

歩く。陽の光。水辺の岩に鴨の群れ。胴体がモフっとしている鴨。モフっ。モフモフモフ。モフ。鴨を眺めてニコニコする。微動だにしていないのに可愛いだなんて天才だ。人間は人間の場合は表情や所作に可愛らしさを見出すのに。つまり人間は動いているとより…

PARM

スーパーに寄って牛乳を買う。甘いものが食べたいのでPARMも買う。スーパーをあとにして、買ったばかりのPARMの袋を開けて歩きながら食べ始める。バニラアイスをコーティングしているチョコの部分に「飴っぽさ」を感じる。なんだろう、何かの成分なのかな。 …

さよエモ

夜7時43分に道端の茶色の柵に寄りかかる私は、再生ボタンをタッチしてサカナクションの『さよならはエモーション』を流し歩き始める。缶コーヒーをコンビニで買おうかなと思ったけれど そのまま そのまま そのまま 深夜の コンビニエンスストア 寄り道して …